本ページでは,相続人調査・戸籍謄本の取り寄せについて記載しています。
このページの目次
相続人調査の重要性
遺産分割手続きにおいて,まず必要となることは,相続人の確定です。
相続人が確定しない限り,「誰と」遺産を分けるべきかが決まらないからです。
また,一部の相続人を欠いた遺産分割協議は,それ自体無効となります。
このように,相続人を調査することは非常に重要となります。
相続人調査の方法
日本において,相続人調査の方法は,戸籍を読み解いていくということとなります。
具体的には,戸籍を遡って収集し,解読することになります。
現在の戸籍は,一般的に現在戸籍と呼ばれており,これ以前の戸籍は原戸籍(はらこせき)と呼ばれます。
原戸籍は,さらに遡ると毛筆手書きで記載されていることもあり,判読することが容易ではありません。
また,戸籍に関する一定の知識がない場合,読み解くことが困難です。
このようにして,戸籍を遡って読み解いていくわけです。
戸籍謄本の取り寄せ方法について
戸籍は,本籍地の役場に備え付けてあります。
したがって,本籍地はどこかという点が重要になります。
なお,本籍地に居住していると方も多いと思いますが,本籍地=住所地ではありません。
したがって,相手方と交渉するために本籍地に郵便物を郵送しても,届かないということも多々あります。
このような場合,戸籍の附票を取得することで,住民票上の住所を知ることができます。
弁護士に遺産分割を依頼するメリット
弁護士に遺産分割を依頼するメリットは,相続人調査も含めて全ての手続きをまとめて依頼できるという点にあります。
弁護士であれば,行政書士や司法書士と異なり,代理権限もありますので,ご本人に代わって相手方と交渉もできます。また,代理人となることができるため,家庭裁判所での遺産分割調停でも代理人となることができます。
当事務所の取扱い事例でいうと,被相続人(亡くなった方)の名前に,変体仮名が使用されており判読が難しかった事例でも,豊富な経験から読み解くことができました。
その他,本籍地の記載について,字がつぶれてしまって読めない場合の解読方法などのノウハウも蓄積されています。
相続人調査は遺産分割の重要な第一歩ですから,弁護士に依頼されることをおすすめいたします。